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陸自、来年以降の総火演の開催時期変更を検討
教育訓練への影響など考慮し、検討進める
陸上幕僚監部が富士総合火力演習(総火演)の開催時期を変更することを検討していることが4月6日、分かった。河野太郎防衛大臣は4月3日の定例会見で、東京オリンピックが2021年に延期したことで、来年も前倒しして開催する意向を示すとともに、オリンピックの無い来年以降も5月開催の方針を語っている。なお、今年は東京オリンピックが開催する関係で、5月に前倒しして開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一般公開を中止。教育演習のみを実施して、その様子をインターネットで配信することを検討している。
この件について陸上幕僚監部広報室に確認すると、部内で開催時期の変更を検討していることを認めた。変更の理由については、「教育訓練上の観点や、8月に災害が多いこと」を挙げており、5月に限らず、開催時期の変更を検討していく考えを示した。そして、出店している売店やスタンド席、散水車、仮設トイレなどのリース業者への影響も加味して検討するが、「検討の優先順位もまだ決まっていないが、教育訓練への影響を第一に、開催時期を検討していく」と話した。・・・
※写真=陸上幕僚監部は来年以降の富士総合火力演習の開催時期変更を検討していることを明かした
※写真=総火演は陸上自衛隊の学生らに現代火力戦闘の様相を展示する教育演習が本来の目的。開催時期も教育訓練への影響を第一に検討するという
※写真=各国武官らも公開しているほか、国民の理解を得るべく、一般公開も実施している