新型コロナ終息後、5000万人泊の観光需要創出へ

政府補正予算案閣議決定、観光関連に1.4兆円
　
　政府は4月7日、令和2年度（2020年度）補正予算案を閣議決定した。今回の補正予算は新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として必要な予算として総額16兆8057億円を計上した。このうち、観光関連では、国内に向けた観光需要喚起策、誘客多角化のための魅力的な滞在コンテンツ造成、訪日外国人受入整備緊急対策事業、訪日外国人旅行客の需要回復のためのプロモーションの4項目に総額1兆3750億円を計上した。このうち、国内観光の需要喚起については新型コロナウイルス感染終息後の半年間で5000万人泊の需要創出を目指し、過去に例のない1兆3500億円の予算を計上した。

　「Go To Travelキャンペーン」に1兆3500億円
　旅行代半額相当のクーポン配布、1泊最大2万円

　観光関連の補正予算は、新型コロナウイルス感染終息後の段階としての官民を挙げた経済活動の回復と強靱な経済構造の構築を目的として計上した。
　国内に向けた観光需要喚起策については、経済産業省の予算として計上された「Go Toキャンペーン事業」のうち旅行関連のキャンペーン「Go To Travelキャンペーン」については観光庁が予算を執行する。Go Toキャンペーン事業全体の予算規模は1兆6794億円となっており、このうちGo To Travelキャンペーンには1兆3500億円の予算を割り当てた。

　誘客多角化へのコンテンツ造成に102億円
　訪日外客受入整備緊急対策事業に52億円
　訪日外客誘致プロモに96億円の予算計上
　9割減の国際線復活へ積極的に働きかけ