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ラインメタル、海外顧客と野砲用装薬で7000万ユーロ超の契約結ぶ
ラインメタルは4月7日(ドイツ現地時間)、海外顧客から野砲用装薬の製造で7000万ユーロ超の契約を結んだと発表した。この契約は南アフリカにあるラインメタル・デメル・ムニションが結んだもので、注文内容は数十万発分の戦術モジュール装薬で、この海外顧客に対し2021年中に納入するとのこと。
この戦術モジュール装薬はラインメタル・デメル・ムニションが開発した155ミリ砲弾用の装薬で、最大限の効力を発揮するよう顧客の武器システムと発射体に合わせて調整を行うことができるほか、モジュール構造のために自走砲システムの補給と取り扱い手順を簡素化することができるという。また、砲身摩耗の低減やマズルフラッシュの低減といった効果もあるとのこと。
また、ラインメタルは2019年に南アフリカで行った発射試験における最長射撃距離達成を例に挙げて、この装薬の優秀性をアピール。この発射試験では、南アフリカ軍が装備するG6 155ミリ自走榴弾砲(52口径)で76キロメートルの距離を射撃し、従来の155ミリ砲弾を用いての最長射程を達成。PzH2000 155ミリ自走榴弾砲(52口径)でも67キロメートルを射撃し、牽引式榴弾砲(39口径)では54キロメートルを射撃したとしている。