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世界の空、100万フライト当たりの事故は1.13に改善
全損事故・死亡事故も減少、航空輸送の安全性向上
国際航空運送協会(IATA)がこのほどまとめた「2019 エアライン セーフティーリポート」によると、2019年の100万フライトあたりの事故発生率が1.13となったことが分かった。これは88万4000フライトあたり1回の割合で事故が発生する計算だ。一方、前年の2018年は100万フライトあたりの事故率が1.36で、73万3000フライトあたり1回事故が発生する計算。2019年の事故発生率は前年に比べて改善した様相だ。ちなみに2014年から2018年の5年間の平均をみてみると、100万フライトあたり1.56、64万フライトに1回の割合で事故が発生していた計算だったことから、2019年は過去5年平均と比較しても、事故発生率が大きく改善されていることが浮きぼりとなった。
2019年に発生した事故は計53件あって、このうち8件が死亡事故だった。8件の死亡事故のうち、4件がジェット機、残りの4件の事故がターボプロップ機による事故だったという。これらの事故によって計240名の犠牲者が発生している。
さらに、2019年のジェット機の全損事故率は、100万フライトあたり0.15だったとのことで、これは660万フライトあたり1件の全損事故が発生する計算。ターボプロップ機の100万フライトあたりの全損事故率は0.69で、145万フライトあらり1件の全損事故が発生していることになる。
ただ、いずれの指標についても2019年は、2018年の数値および2014年〜2018年の5年平均の数値と比較して改善がみられた。・・・・・・・・。
※写真=2019年は空の安全性は向上したことが浮き彫りとなった。航空事故発生率など各指標で改善がみられた(提供:IATA)