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2020.04.14

ウイングトラベル

2月空港別出国日本人数、茨城や佐賀で9割減  

新潟、高松、岡山なども5割減、地方から減少

 法務省がまとめた空港別の出入国統計(2月は速報値)によると、2月の日本人出国者数は茨城空港や佐賀空港で前年同月比9割減と大幅に落ち込んだほか、新潟、高松、岡山、広島、鹿児島などの各空港でも約5割減少しており、地方空港ほど落ち込みが大きいことがわかった。昨年来の日韓路線の縮小に加えて、新型コロナウイルスによる運休減便が地方空港から進んだことがわかる。3月以降は基幹空港を含めてさらに大幅な運休減便が行われており、全国的に落ち込み幅が大きくなるのは必至な情勢だ。なお、3月の出国日本人数と訪日外客数は、4月15日に発表される。

 

■羽田や中部は2割減、関空は14.4%減
 プラス維持は函館と仙台の2空港のみ

 日本人出国者数は、1月は4.9%減の138万762人だったが、2月は14.2%減の131万6820人とマイナス幅が拡大した。これに伴い、ほぼ全ての空港で1月に比べて2月はマイナス幅が拡大、もしくはプラス幅が縮小した。2月に前年同月比でプラスを維持したのは、函館空港(10.8%増の185人)、仙台空港(4.9%増の3949人)の2空港のみで、このうち仙台空港はプラスを維持したものの、1月の46.9%増に比べると2月は4.9%増とプラス幅が大幅に減った。
 基幹空港の2月の日本人出国者数をみると、成田空港は7.2%減の54万1934人と1ケタ台の落ち込みに抑えた一方で、羽田空港は19.9%減の30万2258人と2割減少。中部空港も19.6%減の9万9856人と2割減少した。関西空港は14.4%減の26万1697人とほぼ全国平均並みのマイナス幅で、福岡空港は9.9%減の6万7466人と1割減にとどめた。新千歳空港も5.7%減の1万1881人と比較的小幅な減少だったのに対して、那覇空港は20.6%減の8327人と2割減少した。

 

■2月空港別外国人入国者数、全国的に減少
 関空66.1%減、福岡や那覇も6割減

※表=空港別・月別の出入国者数(法務省統計をもとに編集部が前年同月比を算出)