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2020.04.15

ウイングトラベル

3月の日本人出国者数、85.9%減の27万2600人  

単月で過去最大のマイナスに、法務省速報値

 法務省によると、3月の日本人出国者数は前年同月比85.9%減の27万2697人と9割近く減少し、単月として過去最大のマイナスとなったことがわかった。法務省が4月14日に3月の出入国者数(速報値)を公表し、明らかになった。日本政府観光局(JNTO)は今日の午後に3月の統計を正式発表する。新型コロナウイルスによる大幅な運休減便の影響で、3月は相当厳しいことが予想されていたが、3月の時点で想像以上に落ち込んだ格好で、3月だけで実人数で165万7218人の市場が失われた。過去の危機に比べても、9.11(米同時多発テロ)では2001年11月に43.8%減、SARS(重症急性呼吸器症候群)では2003年5月に55.6%減が単月で最大の減少幅となっており、今回の新型コロナウイルスによる3月の85.9%減がどれだけ厳しい数字か、過去の例からも明らかといえる。しかも3月は底ではなく、4月以降はほぼ全方面で出国がストップしており、事態の長期化が避けられない情勢を考えても影響は甚大となりそうだ。

 

 成田、羽田、関空、中部、福岡は8-9割減
 地方市場は一時的に消滅、95%から100%減に
 1-3月累計の日本人出国者数は4割減
 成田3割減、羽田・関空・中部・福岡4割減

※表=3月の日本人出国者数が明らかになった。2020年1-3月の空港別、月別の日本人出国者数(前年比は編集部算出)