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2020.04.21

ウイングトラベル

★ANAHD、通期純利益を71.3%減の270億円に

 新型コロナで失速、1-3月約600億円の営業赤字

 ANAホールディングスは4月20日、2020年3月通期連結業績予想を大幅に下方修正したと発表した。それによると、当期純利益は今年1月30日に発表した前回予想比71.3%もの大幅減となる270億円と、実に670億円も最終利益予想が縮小する見通しとなった。売上高は5.7%減少する1兆9700億円(1200億円減)と予想。営業利益は57.1%減少する600億円(800億円減)、経常利益57.7%減少する580億円(790億円減)と、それぞれ大幅に下方修正した。
 新型コロナウイルスの感染拡大が、ANAホールディングスの第4四半期(20年1-3月)の業績を直撃した。世界各国の入国制限で国際線ネットワーク便数が大幅に縮小したことに加えて、日本国内でも出張や旅行など、移動自粛の影響を強く受けて、とくに3月の需要が大幅に減退した。その結果、同社の通期業績予想における売上高、営業利益、経常利益、そして当期純利益といった各項目において、前回予想数値を大幅に下方修正することになってしまった。