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新型コロナ収束後、60%の人が1〜2ヵ月で旅行・渡航再開
40%は半年以上渡航控える、69%の人が家計安定まで見送りも
新型コロナウイルスの感染拡大が収束すれば、60%の人々が1〜2ヵ月ほどで、旅行や渡航を再開する−−−。国際航空運送協会(IATA)が実施した委託調査で、こうした動向が明らかになった。一方で残りの40%の人々については、旅行・渡航再開の時期は感染収束後、6ヵ月以上に渡って控えるとしている。また、新型コロナ危機により世界経済は不況へと突き進んでおり、個人の家計にも大きな影響を及ぼしている。そのため、69%の人々が家計が安定するまで旅行再開を見送るとも回答しており、感染が収束したポスト・コロナ時代における航空業界にとって、航空輸送のウイルスに対する「安全性の信頼回復」と「家計」が、需要回復の大きな重しとなりそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大は未だ収束していないが、中国の国内線市場で供給座席数が徐々に回復しつつあるほか、新型コロナウイルスの感染率が比較的に低いレベルで推移しているオーストラリアの国内線市場でも、航空輸送を使った渡航再開の初期兆候がみられている。
こうしたなかIATAは、航空需要の緩やかな回復が予想される場合に備え、各国政府が航空業界と協力して対策を講じるよう求めた。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOはポスト・コロナ時代においても、「航空輸送を使った渡航の安全性に関する懸念が長引くことに加え、迫り来る景気後退に直面する個人の経済的な懸念に見舞われる」として、政府と業界が一体となって需要回復を後押しする施策を打つべきことを強調した。
需要回復の光は国内線も、収束後即座の回復なし
今週中にも業界再開に向け計画策定に着手も
IATAはパンデミック後の需要回復について、国内線需要が主導すると予想。その後、各国政府が現在課している厳しい渡航・入国制限措置が緩和・撤廃され、国際線の需要が回復していくだろうことを予想している。
ジュニアックCEOは・・・。