ウイングトラベル
★JALのGW期、新型コロナ減便で国際線予約97.6%減
旅客規模は40分の1以下、国内線も予約87.3%減
日本航空(JAL)が発表した2020年度GW期間(4月29日〜5月6日)のグループ予約状況は、国際線の提供座席数が前年同期比94.1%減の1万4655席で、予約数が97.6%減の5132人、予約率が50.9ポイント低下の35%となった。国内線(JAL、J-AIR、HAC、JTA、JAC、RAC)の提供座席数は66.8%減の36万1558席で、予約数が87.3%減の12万342人になり、予約率が53.7ポイント低下の33.3%となった。いずれも、新型コロナウイルス拡大の緊急事態宣言による外出自粛が続くため、前年を大幅に下回る低調な予約となった。JALではGW期も含めて減便対応を行う構えだ。
JALの国際線は、各方面で減便を実施している。中国線やハワイ線などは期間中に全便運休とするなど、予約状況は5000人程度に留まった。前年同期の予約が21万人超だったため、旅客規模は40分の1以下になる見込みだ。国際線臨時便やチャーター便の運航予定はないが、貨物専用便については147便の運航を予定する。従来は、旅客便のベリー部を使って貨物輸送を行ってきたが、大幅な減便対応によって貨物スペースの供給も減ったため、貨物専用便の運航が必要になった。
※写真=JAL国際線の予約減少は9割以上。国内線も深刻な状況だ