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中部空港、19年度旅客数は過去最高更新
新型コロナで2-3月失速も国際旅客が過去最高に
中部国際空港会社が4月24日に発表した2019年度の空港運営実績によると、航空旅客数が対前年比2%増加した1259万9916人と、8年連続で過去最高を記録したことが明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、航空需要の減退と路線ネットワーク便数が大きく縮小する状況に見舞われているものの、1月までの利用実績が好調だったことから、ギリギリのところで過去最高の数字を更新したかたちだ。
2019年度は過去最高の旅客数だったとはいえ、中部空港が直面する現状は、あまりにも恐ろしい。2019年度は今年1月までの実績をみていると、9月は対前年比5%増加に留まったものの、それ以外の月はいずれも10%を上回るペースで旅客数を伸ばしていた。しかしながら今年2月になると、新型コロナウイルスの影響で17%減、3月には71%減にまで落ち込んでしまった。ちなみに、旅客数の落ち込みがもっとも激しい3月実績をみてみると、3月の国際線旅客数は89%減、国内線も53%減少するなど、いずれも目を覆いたくなるような数字が並んだ。
国際線旅客、6年連続で過去最高更新
日本人5%減も外国人旅客は9%増
国際貨物、2015年度以来の前年割れ
米中貿易紛争が重しに
構内営業売上高、1%増加で過去最高
免税店売上が過去最高更新
■3月旅客数、71%減で過去最低に
貨物量は26%減の1万2162トン
構内営業売上、85%減で過去最低
※写真=中部空港の19年度実績では旅客数が過去最高を更新。ただ2月以降、新型コロナの影響で急激に失速した