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★WBFホテル&リゾーツが民事再生法申請
ホワイト・ベアーファミリーのグループ会社
東京商工リサーチ(TSR)によると、ホワイト・ベアーファミリーのグループ会社でホテル・リゾート運営受託を行うWBFホテル&リゾーツ(株)(大阪市北区豊崎3-14-9、設立2009年12月、資本金600万円、近藤康生社長)は4月27日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。負債総額は債権者575名に対して約160億円。
同社は、国内外の旅行業を手がける(株)ホワイト・ベアーファミリーのグループ会社として設立。ホワイト・ベアーファミリーは、関西の中堅旅行業者として国内主催旅行「しろくまツアー」や「ジオツアー」、海外主催旅行「ハッピーホリデー」を販売しているほか、ホテル業、レンタカー事業、EC事業などへ事業領域を拡大、近年はインバウンド需要を取り込み業容を拡大してきた。
WBFホテル&リゾーツは、同グループでホテル・リゾートの運営受託やホテル・リゾート・フィットネスの運営事業を担当し、グループ企業と連携して2019年3月期の売上高は47億8428万円をあげていた。しかし、今年に入り新型コロナウイルスの世界的な蔓延が旅行業界を直撃し、2月以降は宿泊客のキャンセルが相次いだほか、ホテル開設などの多額の資金を銀行借入に頼っていたため金利負担は重く、金融機関と返済条件の緩和などを協議していた。4月7日に緊急事態宣言が発令され、終息の見通しも立たないことから、現在の事業を支えきれないと判断、今回の措置となった。