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3月の世界の旅客需要、前年比52.9%減
需要は2006年水準に、14年分の成長吹き飛ぶ
国際航空運送協会(IATA)が4月29日(ジュネーブ現地時間)に発表した3月の世界の航空旅客需要実績によれば、国際線・国内線をあわせた旅客需要を示すRPKが、対前年同月比52.9%減少したことが明らかになった。座席供給量を示すASKは36.2%減少しており、搭乗率は21.4ポイント悪化した60.6%まで落ち込んだ。旅客需要は2006年の水準にまで戻ってしまっており、約14年分の成長が吹き飛んでしまったことになる。
もはや言うまでもないが、新型コロナショックは、3月の旅客需要に大きく影響した。各国政府が講じた厳しい出入国規制によって国際線ネットワークが崩壊。国内線需要についても、外出自粛などの影響に伴って需要が減退し、航空会社各社は国際線・国内線ともに路線ネットワークを大幅に縮減せざるを得ない状況となっている。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは「3月はまさに悲惨な月だった」と頭をうなだれる。「航空会社は、国内市場を含め、国境閉鎖と移動制限の影響が高まっていることを次第に感じていた。需要は2006年と同じレベルだが、・・・・・・・。
※写真=「3月は悲劇的だった」とジュニアックCEOは振り返る。4月はそれを上回る悪夢の数字が並ぶことに