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ボーイング1-3月期、純損失6億4100万ドルの大幅赤字
1万6000人規模の人員削減、全体の10%大規模削減に
ボーイングが4月29日(米シカゴ現地時間)に発表した2020年第1四半期(20年1-3月)決算によると、純損失は6億4100万ドル(日本円:684億円)と、19年第1四半期の21億4900万ドルの黒字から大幅な赤字へと転落した。売上高は26%減少した169億800万ドル(1兆8041億円)と大幅な減少となり、営業損失は13億5300万ドル(前年同期:23億5000万ドルの利益)となるなど、目の当てられないような数字が並んだ。
737MAX問題、新型コロナ危機、そして今後の航空機需要減退というかつてない危機に直面しているボーイングは、組織の再編と大規模な人員削減を計画していることも明かした。カルフーンCEOは「必要に応じて自発的な退職、解雇などを組み合わせることにより、今年末までに約16万人の従業員の約10%の人員削減に取り組んでいる」と、およそ1万6000人規模の大幅な人員削減に着手したことを明かした。
カルフーンCEOは「とくに民間航空機部門の領域で削減する必要がある」として、「コーポレートの間接部門、民間航空機およびサービス事業全体では15%以上」の人員削減に踏み切ることを示唆した。
民間航空機部門、営業損失20億6800万ドル
わずか50機納入で売上62億ドル
防衛宇宙・安全保障部門、1億9100万ドルの営業損失
グローバルサービス、営業利益が8%拡大
※写真=ボーイングの1-3月期決算が発表。737MAX問題と新型コロナで日本円に換算して684億円もの巨額の損失を計上した(提供:ボーイング)