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2020.04.30

WING

エアバス1-3月期、4億8100万ユーロの純損失

 フォーリCEO、「航空宇宙産業は最も深刻な危機の真っ只中」

 

 エアバス・グループが4月29日(アムステルダム現地時間)に発表した2020年第1四半期決算(20年1-3月期)によると、期間中の純損失が4億8100万ユーロ(557億6400万円)だったことが明らかになった。前年同期は4000万ユーロの黒字だった。連結売上高は15%減少した106億3100万ユーロ(前年同期:125億4900万ユーロ)となっており、大幅な減収となった。
 新型コロナ危機に伴う経済ショックで、航空機需要が大幅に減退。エアバスも新型コロナウイルスの感染拡大によって、危機に直面している。
 エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は同日、「商業的にも産業的にも今年は堅調なスタートを切ったが、COVID-19パンデミックの影響が急速に広がっている」との認識を示しつつ、「我々は今、航空宇宙産業がこれまでに経験した危機のなかで、最も深刻な危機の真っ只中にある。エアバスの未来を確実なものとするために、私たちはいくつかの対策を実施している」として、エアバスは未曾有の危機の渦中にあることを強調した。

 

※写真=エアバスの1-3月期決算は4億8100万ユーロの損失計上と大幅な赤字に。新型コロナという未曾有の危機が欧州・エアバスも襲っている