ウイングトラベル
JAL株主総会、出席株主数1255人と前年比”倍増”
3期ぶりの1000名超え、新体制・中距離LCCなど注目か
日本航空(JAL)の定時株主総会(第69期)が6月19日、都内で開催された。今年の株主総会の出席者数は1255名。時間は2時間21分だった。昨年開催された68期定時株主総会の当日出席株主数は657名。一昨年の67期の出席者数も674名と、67期以降、当日出席株主数は1000名を超えていなかった。ただ、今回は新社長に就任した赤坂祐二社長を迎えた新体制で迎えた初めての定時株主総会であったことのほか、国際線の中距離LCC設立表明など、注目のトピックスがあったということもあって、前回・前々回を大きく上回る、ほぼ倍の当日出席者数となったようだ。なお、会社側が提案した1〜3号議案については、全て原案どおり承認された。
今回の決議事項としては、1号議案は「余剰金の処分の件」。普通株式1株あたり57円50銭を配当することとし、その配当総額201億9547万4473円にのぼる。この会社側からの提案について、原案どおり承認された。
赤坂社長、中距離LCCは高度な技術・経験必要
10年後の姿・グランドデザイン実現向けた挑戦
4月に新社長に就任したばかりの赤坂社長は、今年2月に発表した2027年度までの「グランドデザイン」に触れ、「10年レンジで実現したい、私達のありたい姿」とコメント。グランドデザインに掲げた「営業利益率10%以上の高い収益性にこだわり、売上2兆円、営業利益2500億円、時価総額3兆円を達成する」ことをあらためて宣言した。その上であらたに設立することを決めた国際線中距離LCCについて、「グランドデザインの実現に向けた挑戦の一つ」であるとコメント。「この新会社は、高度な技術と経験がなければ実現し得ない」との認識を示し、グランドデザイン実現に向けた「挑戦の一つ」であることを明かした。「お客様に新たな選択肢を提供し、訪日外国人をはじめ、日本の交流人口の増加に貢献していく」としている。