記事検索はこちらで→
2020.05.07

WING

JTA20年3月期、最終利益0.6%増の62億円

機材更新で供給拡大など奏功、旅客数は過去最高に

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の2020年3月期決算(2019年4月1日~20年3月31日)は、当期純利益が前年同期比0.6%増加した62億円だった。新型コロナウイルスの影響で年度末にかけて需要が急速に冷え込むも、年間を通してみれば、同社の機材更新が前期に完了したことで供給拡大を図ったことに加えて、多客期の需要を取り込むことに成功したことなどが奏功。旅客数ベースでみれば、0.4%増加した291万9000人と、過去最高を記録した。
 売上高は2.4%増加した429億円となり、営業費用は新機材への更新に伴う減価償却費の増加や羽田-石垣線大型化に伴う費用が膨らみ、3.7%増加した342億円となった。利益面では、営業利益が2.5%減少した86億円と前年割れとなったものの、経常利益は0.4%増加した84億円だった。
 なお、2021年3月期の業績見通しについては、新型コロナウイルスの感染収束の見通しが立っておらず不確実性が高いとして、その発表を見送った。

 

旅客収入、2.5%増で過去最高の366億円
貨物・郵便収入は0.8%減の22億円

 

 JTAによれば、旅客収入は2.5%増加した366億円と過去最高を記録。前述したように・・・

 

※写真=20年3月期は最終利益が過去最高を記録。ただ、新型コロナでその先行きには暗雲が漂う