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旅客便激減で郵便サービスが危機に直面
万国郵便連合事務局長、「郵便動かすために迅速な行動を」
郵便物を空輸するための航空便が足りないーーー。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減退で、運休・減便が多発して航空ネットワークが崩壊したいま、郵便サービスに対しても深刻な影響が発生している。万国郵便連合(UPU)と国際航空運送協会(IATA)が連名で去る5月5日(ジュネーブ/ベルン現地時間)、郵便サービスの危機を訴えた。
UPUのビシャ・フセイン事務局長は「郵便配送は、様々な商品、重要な医療用品、あるいはパンデミックに関する重要な情報の伝達においても信頼できるパートナーだ。郵便にとって重要な450万便を超える旅客便が運休し、郵便配送のための容量が不足したことは、更なる配送コストおよび時間がかかることを意味する。航空貨物の不足に対処し、郵便物を動かし続けるために迅速に行動を起こす必要がある」ことを訴えた。
新型コロナウイルスの感染拡大で既に95%もの旅客便の運航が停止するなど、危機的状況にある。その一方、個人や企業はオンライン購入への依存度が大きくなり、こうした需要は25%~30%増加しており、郵便局は国際郵便、とりわけ大陸横断の郵便物配送という課題に直面していることを明かした。・・・
※写真=万国郵便連合やIATAは旅客便の減便で郵便サービスへの影響を懸念(提供:IATA)