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三菱重工、CRJ継承でMHI RJアビエーショングループ発足へ
グループ3社で1400名規模、スペースジェット事業のCS能力獲得
三菱重工は5月7日、ボンバルディアのCRJ事業の承継契約のクロージングに必要な全ての条件が充足されたことを確認したとして、6月1日付で新たに「MHI RJ アビエーショングループ(MHIRJ)」を立ち上げることを発表した。同グループは、ボンバルディアに勤務していたスタッフ約1400名規模が入ることになるという。
三菱重工はボンバルディアのCRJ事業を獲得することで、開発中のスペースジェット事業におけるカスタマーサポートなどといった重要な能力を獲得することができるとして、期待が大きい。
スペースジェット事業を展開する傘下の三菱航空機最大のライバルであるエンブラエルは、ボーイングとジョイント・ベンチャー発足することを目指していたが、先ごろ破談に。737MAX問題や新型コロナ危機を抱えたボーイングの財務状況が急速に悪化したことが一因と目されているが、互いに責任をなすりつけ合い、法廷闘争へと発展しそうだ。
そうしたなかライバルを尻目に、三菱重工とボンバルディアは、三菱重工に対するCRJ事業の継承に成功。あらたに立ち上がるMHI RJ アビエーショングループの本社機能はカナダ・ケベック州ミラベルに構え、MHI RJ アビエーション(カナダ)、MHI RJ アビエーション(米国)、そしてMHI RJ アビエーション(ドイツ)で構成。米国や、カナダ、ドイツにサービスセンター、サポートオフィス、そして部品供給拠点を置く。
三菱重工はCRJを取得することで、CRJの保守、カスタマーサポート、改修、マーケティング、販売機能と、型式証明をそれぞれ継承。カナダ・ケベック州ミラベル及び同オンタリオ州トロント、米国・ウェストバージニア州ブリッジポート、同アリゾナ州ツーソンのCRJに係るサービス・サポートネットワーク主要拠点を取得する。さらに予備部品は、米国・イリノイ州シカゴ、ドイツ・フランクフルトの部品供給拠点から供給を継続する。・・・
※画像=三菱重工とボンバルディアは三菱重工に対するCRJ事業を継承に必要な条件が揃い、契約はいよいよクロージングへ。6月1日付でMHI RJアビエーショングループが発足する(提供:三菱重工)