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2020.05.11

WING

中南米第2の規模のアビアンカ、新型コロナで破産申請

雇用・サービス維持、チャプター11下で再建目指す

 コロンビアのアビアンカ航空などを傘下に抱えるアビアンカ・ホールディングスが5月10日(現地時間)、新型コロナ危機の影響で、連邦破産法11条(チャプター11)を、米国ニューヨーク州の連邦破産裁判所に申請したことを発表した。同社によれば、コロンビア国内では1万4000名以上を、中南米全体で2万1000名以上を直接雇用しており、これらの雇用は維持するとしている。一方、コロナ危機の影響を乗り越えるべく、負債、リース、航空機の発注、およびその他のコミットメントなどに包括的に対処できるように、会社のバランスシートなどを再構築するとして、チャプター11下での再建を目指す方針だ。
 コロンビアおよびエルサルバドル最大かつラテンアメリカ地域で2番目の規模を有する航空会社であり、中南米、カリブ海諸国、欧米など幅広いネットワークを有し、スターアライアンス加盟航空会社でもあるアビアンカ航空が、新型コロナウイルスの前に倒れた。ちなみにアビアンカ航空の前身であるコロンビア・ドイツ航空(SCADTA)は1919年に設立され、紆余曲折があるものの、操業から約100年もの歴史を有する。2010年にはTACA航空と経営統合し、アビアンカ・ホールディングスとなり、スターアライアンスにも加盟を果たしていた。
 新型コロナ危機の前に、すでにフライビー、ヴァージン・オーストラリアが倒れ、さらには会社更生法下だった南アフリカ航空の再建が断念されたほか、世界各地の航空会社が人員やフリート削減など、規模縮小へと舵を切っている。
 国際航空運送協会(IATA)によれば、・・・・・・・・・・・・・・・。

※写真=コロンビアのフラッグキャリアで中南米第2の規模を誇るアビアンカ航空が新型コロナ危機でチャプター11を申請した