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ANA3月実績、新型コロナで国際線旅客数が72.1%減
国内線旅客数も60.2%減と急落、運休・減便相次で
全日空(ANA)が5月11日に発表した3月の旅客輸送実績によれば、国際線旅客数は対前年比72.1%減少した24万4323人に留まった。新型コロナウイルス感染拡大による各国政府による出入国制限が厳しくなっていった2月実績は対前年比25.2%減の56万9460人だったものの、3月は運休・減便が拡大したことでさらに大きく利用者数を落とすかたちとなった。なお、3月の国内線旅客数も60.2%減少した140万1054人まで減少しており、新型コロナの影響で国際線・国内線実績ともに厳しい数字が並んだ。
国際線の座席供給量を示す座キロ(ASK)は19.1%減少した46億8050万4千座席キロ、一方で需要を示す旅客キロ(RPK)は63.8%減少した16億3914万6千人キロまで落ち込んだ。大幅な需要低下を受けて利用率は35%まで沈んだ。
方面別で旅客数をみてみると、北米・ホノルル方面は54.2%減の8万9170人に、欧州方面は63.8%減少した3万1254人、アジア・オセアニア方面は79.1%減少した12万3918人と、全方面で大幅に旅客数を減らした。・・・
19年度実績、2-3月失速で国際線旅客数6.7%減
国内線旅客も新型コロナで6.7%減の前年割れ
※写真=新型コロナの影響で3月のANAの旅客輸送実績は国際線、国内線ともに甚大な影響を受けた