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河野防相、比大臣と南・東シナ海情勢で意見交換
中国の行動警戒、緊張高める行為に強く反対
河野太郎防衛大臣は5月12日にフィリピンのロレンザーナ国防大臣と電話会談を行い、南シナ海・東シナ海の情勢など意見交換した。このところ同地域では、中国による緊張を高める行為が繰り返されている。両大臣は、力を背景とした一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対するとして、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要だとする考えで一致。中国の行動を牽制した。
南シナ海では、中国による基地建設や新行政区の設定など、実効支配が強まっている。また東シナ海では、尖閣諸島周辺の領海へ中国公船が侵入を繰り返している。この度の電話会談では、こうした中国による状況をフィリピン側と確認した上で、改めて中国の行動に反発する姿勢を示すことで意見の一致を見た。河野大臣はこのところ関係各国の防衛担当大臣と積極的に電話会談を行っている。“自由で開かれたインド太平洋”の維持・強化に向けて、中国の行動について周知を図るかたちだ。
また両大臣は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止についても意見交換を行った。河野大臣は、・・・