WING
羽田国内線の政策枠、5枠分の配分が決定
三沢と下地島は1年間トライアルで最終配分決定へ
航空局は5月14日、羽田発着枠政策コンテストの評価結果を発表した。応募があった7空港の提案について、外部有識者で構成する懇談会で評価。その結果、1位:羽田-鳥取(共同提案者:ANA、得点:1225点)、2位:羽田-石見(同:ANA、得点:1192点)、3位:羽田-山形(同:JAL、得点:1163点)、4位:羽田-大館能代(同:ANA、得点:1033点)の各路線に1便ずつ配分することを決定。さらに残りの1便については、5位:羽田-三沢(同:JAL、得点:997点)、6位:羽田-下地島(同:SKY、得点:994点)の評価点が僅差だったことから、両者を1年間のトライアル運航として実施することにした。トライアル運航は2021年冬ダイヤから2022年3月末に実施する計画で、その結果を経て最終的な配分先を決定する。なお、トライアル運航期間の前後の2020年冬ダイヤおよび2022年夏ダイヤについても、準備などのための暫定運航を認めることにした。
羽田発着政策コンテスト枠は、地域と航空化会社がパートナーシップを組んで、地域航空ネットワークの維持・充実することを目的とした政策枠。2014年夏ダイヤから導入され、羽田-山形、羽田-鳥取、羽田-石見の3路線を対象としていた。これらの路線では需要を増やすなどといった一定の成果を上げることに成功したことから、今年夏ダイヤから5便分に拡大することが決定。航空局は昨年12月、5便分のコンテスト枠に対する応募を開始していた。
ちなみに上位3路線はこれまでも政策コンテスト枠の対象路線だったが、残りの大館能代、そしてトライアルながら三沢、下地島はいずれも新規に政策コンテスト枠の対象となった。
なお、提案のあった7空港のうち、佐賀県らが提案した羽田-佐賀線(同:ANA、得点918点)のみ、対象外となった。
羽田-鳥取線、2024年度には利用者42万人目標
石見線、個人や訪日誘客、山口県在住者利用など深掘り
山形線、需要や移動時間短縮便益拡大など目標
大館能代、24年度に23万3000人利用目指す
三沢線、西日本需要取り込みなどで33万人目標
下地島線、搭乗率86.5%、11万人以上の利用見込む
※写真=羽田発着枠政策コンテストの結果が明らかに。鳥取、石見、山形に加えて大館能代、そしてトライアルで三沢と下地島が選ばれた