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2020.05.20

WING

パトリア、米陸軍と「Nemo」迫撃砲システムでCRADA結ぶ

システム互換性や米軍弾薬が使用可能か等を評価

 パトリアは5月19日(フィンランド現地時間)、米陸軍戦闘能力開発本部(CCDC)との間で、砲塔搭載型後装式120ミリ迫撃砲システムに関する共同研究開発契約(CRADA)を結んだと発表した。この契約では、同システムを米軍が装備する迫撃砲キャリアーに搭載することの実現可能性を判断する。
 パトリアが開発した「Nemo」120ミリ迫撃砲システムは、間接および直射射撃能力を持つ遠隔操作式の砲塔型120ミリ迫撃砲システムで、最大6発の同時弾着射撃が可能となっている。高い防護力を持つほか、軽量かつコンパクトで、装軌車や装輪装甲車、海軍艦艇にも搭載が容易としている。パトリアによるとフィンランド以外の国では、パトリアの8輪式装輪装甲車のAMVに搭載した例や、哨戒艇への搭載事例があるとのこと。
 契約の内容としては、「Nemo」の能力、米軍が装備する迫撃砲キャリアーおよび火器管制システムとの互換性を評価するほか、米軍が現在使用している120ミリ迫撃砲弾および弾薬が「Nemo」の様な後装式迫撃砲で使用できるかを評価するという。・・・

 

※写真=パトリアAMVに搭載した「Nemo」(提供:パトリア)

※写真=「Nemo」はシステムをコンテナに収めることも可能だ(提供:パトリア)

※写真=また「Nemo」はパトリア6×6など小型軽量な車体にも搭載が出来る(提供:パトリア)