日NZ防衛相会談、力による現状変更など議論

緊張を高める行為へ強く反対、緊密に意思疎通

　河野太郎防衛大臣は5月19日、ニュージーランドのロン・マーク国防大臣とテレビ会談を行った。新型コロナウイルス感染症に関する意見交換を行ったほか、地域情勢などについて話し合い、改めて力を背景とした一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対。さらには法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要だとする考えを共有した。
　地域情勢については、引き続き緊密に意思疎通していくことで一致。最近の東シナ海・南シナ海で生じている事象を含め、北朝鮮について意見交換した。また二国間の防衛協力・交流については、2019年12月の人道支援・災害救援共同訓練「クリスマス・ドロップ」へ参加したことを示すと、太平洋島嶼国に対する二国間協力の進展を歓迎した。両国は太平洋島嶼国地域での協力を拡大していくことで一致した。
　会談の中で河野大臣は、自由で開かれた国際秩序が、これまでの世界の平和と繁栄を支えてきたとした。そこでこの秩序が揺らぐことがないよう、価値や利益を共有する諸外国との一層の連携が必要だと指摘した。・・・