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最後のH-IIBと「こうのとり」の打ち上げに成功
ロケット射場は医療従事者に感謝でブルーにライトアップ
三菱重工は5月21日午前2時31分に、種子島宇宙センターからH-IIBロケット9号機を打ち上げた。同機には、「こうのとり9号機」(HTV9)を搭載しており、打ち上げを担当した三菱重工によれば、打ち上げから15分7秒後に「こうのとり9号機」を正常に分離。軌道への投入に成功したことを発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、「こうのとり9号機」は来る5月25日21時15分頃には国際宇宙ステーション(ISS)に到着してロボットアームに把持され、翌26日未明にはISSとの接続を完了する見通しだ。
今回の打ち上げ作業準備に際して種子島宇宙センターの射場は、青色にライトアップ。この試みは新型コロナウイルス感染のパンデミックの最前線で奮闘する医療従事者およびその家族、関係者に対して感謝を表したもの。さらには、新型コロナ危機下で打ち上げに協力した地元にも感謝を示したものだった。
打ち上げ後、記者会見に臨んだJAXAの山川宏理事長は、「今回は世界的に新型コロナウイルス感染が拡大し、多くの人々の安全を脅かし、・・・
※写真=打ち上げ準備中のH-IIB1の9号機。医療従事者に感謝を示し射場はブルーにライトアップ。最後のH-IIB、HTVの打ち上げとなった(提供:JAXA)