ウイングトラベル
★インドネシア、来年初からの観光正常化目指す
新たな衛生対策構築など、リカバリー策を展開
インドネシア共和国観光クリエイティブエコノミー省は、新型コロナウイルス流行終息後の国際観光客の誘客回復を図るため、旅行業界関係者を対象としたオンラインセミナー「国際ウェビナーシリーズ」の展開に乗り出した。5月22日には日本市場向けに初めてのセミナーを開催した。セミナーで同省でマーケティングを担当するニア・ニスカーヤ副大臣が出席。今後のインドネシア観光復活に向けて、観光関連事業者への支援や新たな衛生対策に乗り出したことを紹介した。その上で7月以降リカバリープロジェクトを本格化し、来年1月の観光正常化を目指していく方針を明らかにした。
ニア副大臣は「インドネシア観光におけるニューノーマルへのアプローチ」というテーマを掲げ、インドネシアにおけるこれまでの新型コロナウイルスへの取り組みや今後の観光マーケット復活に向けたロードマップを示した。
「CHS対策」を全国で徹底、感染拡大防止へ
特産品の消費支援や衛生対策の人材養成強化
観光産業に対しては、新型コロナウイルスへの影響を軽減させるために「観光産業従事者への社会的保障プログラム」「観光産業従事者向け労働集約的プログラムのための予算編成」「観光と経済創造分野におけるビジネスの経済刺激策」の3つのステップで支援を行う方針を示した。
※写真=インドネシア共和国観光クリエイティブエコノミー省のニア・ニスカーヤ副大臣
バリ島は新型コロナ流行最小限、新たな衛生対策も
コロナ後は屋外や密集しにくい観光地に注目
このほか、今回のセミナーではバリ島などでリゾートホテルを展開するアヤナホテルの高野典子セールスマネージャーからバリ島の現状や新型コロナウイルス収束後に再び日本人観光客を迎え入れることを視野に改めてデスティネーション紹介を行った。
バリ島では3月下旬ごろから新型コロナウイルスの流行が始まったという。ただ、各地域で水際対策を行う組織が早期に形成されたこともあり、大きな流行には至らなかったという。
※写真=アヤナホテルの高野典子シニアセールスマネージャー
※写真=日本市場向けに行われた「国際ウェビナーシリーズ」の模様