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2020.05.25

ウイングトラベル

★中部空港、政府保証債前倒し、最大178億円調達

 19年度決算、増収も2月失速で2割以上減益

 中部国際空港会社の各務正人副社長が5月22日、都内で記者会見し、6月にも政府保証債を前倒しで発行して、国の予算で認められている満額の173億円の資金調達に乗り出す方針を明らかにした。
 中部空港は昨今、空港南側地区の整備事業などにより、固定資産取得による支出が増大。そこに新型コロナウイルスの感染拡大危機が追い打ちをかけるかたちで現金流出が拡大したことで、2020年3月期期末の現金・同等物の期末残高が、対前度年比151億円減少した98億4000万円にまで縮小していた。
 新型コロナウイルスの影響について各務副社長は、「売上・利用客数は1月までは対前年10%を超える率で伸びてきた」と振り返りながら、「対前年で同程度の伸びを2-3月も継続していたと仮定するならば、旅客数は実績と比較して100万人くらいは増加した思っている。売上についてもざっくりと50億円以上の影響があったと分析している」ことを明らかにした。

 

写真=各務副社長