記事検索はこちらで→
2020.05.26

WING

航空局、19年度安全指標、22指標のうち11指標で未達成

定期便運航の事業者、全5項目で未達

 国土交通省航空局は、国の安全指標・目標値について2019年度の検証を行い、2020年度に設定する安全目標値について設定した。19年度の安全目標達成度は、22指標のうち11指標が未達成。日本の航空運送事業者による死亡事故ならびに全損事故の発生率はともに0.00で、最重要目標としては達成した。しかし航空運送分野において、定期便を運航する航空運送事業者に関する5指標はすべて未達成で、それ以外の運送事業者および航空機使用事業者では4指標中2指標が未達成になり、個人の4指標中1指標が未達成だった。さらに航空管制分野では2指標のうち1指標が未達成で、空港分野では3指標中2指標が未達成となった。
 そのため、結果の検証では航空安全当局の取組み改善について検討する必要があるとした。定期便運航の航空運送事業者に関しては、年間3件の航空事故が発生したが、目標達成には1件以下になる必要があった。重大インシデントは4件以下でなければならないところ9件発生した。航空運送事業許可および航空機使用事業許可を受けている事業者では、事故件数が1件以下でなければいけないところ2件発生した。それらの事案は、運輸安全委員会や運航者による調査が行われているところ。航空安全当局の対応として、いずれも各事業者へ要因分析や再発防止策の策定を指示しているところ。防止策の実施状況など、安全監査などを行って確認しているとした。
 個人については、・・・

 

定期便運航の運送事業者、航空事故3件発生
インシデントは9件、いずれも目標上回る

 

20年度、落下物対策重視、管制官の疲労管理導入

 

※表1=20年度に目指す安全指標。最重要2項目の死亡事故・全損事故発生は引き続き0に(提供:航空局)

※表2=20年度に目指す安全指標の続き(提供:航空局)