ウイングトラベル
★藤田観光、コスト徹底削減、投資の見直しも
収束後の施策準備中、テレワーク用プランも
藤田観光は、新型コロナウイルスによる業績への影響と緊急対策をまとめた。それによると、コストをゼロベースで見直し徹底的に削減するほか、役員報酬の減額、貸主に対する賃料の一時的な減額依頼、雇用調整助成金の受給を行う。投資も見直し、必要に応じて取り止めや実施時期の変更を行う。手元資金を厚くするため取引銀行11行から220億円の追加借入も行う。
営業対策では、社長直轄の「コロナ対策本部」を設置し、1月下旬より館内の消毒や換気の徹底、顧客の体調確認などの取り組みを行っているが、新たに「環境衛生方針」を策定、環境衛生について再トレーニングを受けた者を「環境衛生スーパーバイザー」に任命し、各施設に9月までに配置を完了する。今後はキャッシュレス推進や自動チェックインシステムの拡張なども検討する。
収束後を見据えた営業強化施策では、緩やかな回復が期待できるビジネス利用や近郊レジャー需要に備えて、販売施策を準備中とし、WHGホテルズではテレワーク用のプランを展開する。また、「Go Toキャンペーン」の活用による販売機会の拡大を図る。リゾート各施設を利用できる共通クーポンの販売や、事前決済式クーポンの販売も行う。インバウンド市場に関しては、比較的早い回復が見込める中国、台湾などのアジア市場に対して、旅行会社への販促活動やウェブマーケティングなどを準備中としている。