ウイングトラベル
★タイ、ニューノーマルへ3段階の観光政策策定
旅行再開、日本など近隣は10月、欧米は来年
タイ国政府観光庁(TAT)は、新型コロナウイルス感染症の事態収束とニューノーマルの定着を前提に、観光回復へのロードマップの策定検討を開始し、5月のオンラインセミナーで「コロナ収束後の観光政策展望」を公表した。
それによると、まだ旅行は困難な段階のステップ1(6〜7月以降が目安)では潜在的な観光意欲を促す広報活動や「Dream now,Travel later」キャンペーンを実施する一方で、事業者にはニューノーマル対応に備えたハード面の整備等を促す。
ステップ2(7〜10月頃が目安)では、タイ国内在住者やいままで海外旅行を楽しんでいたタイ人の国内旅行を促し、安全性に不安のない限定的な地域間の移動を解禁して動向を見守る。
ステップ3(10月以降が目安)では、新しい観光のカタチに基づき「Responsible Tourism(責任ある観光)」をキーワードに観光客と住民の安全確保を優先し、客層を選別しながら復興を図る。国際観光復興の目安としては、日本など近隣地域は10月以降、欧米各国は早くても来年以降となる見通しを明らかにしている。
一般観光と共にMICE復興への取り組みにも、タイ国政府コンベンションビューロー(TCEB)が中心となって取り組む。9月末まではMICEレーン(優先入国手続き)の用意、ギフトやタイ古典舞踊、助成金の提供を実施し、10月から始まる21年度にはリカバリープログラムを盛り込む考えで、内容の詳細については6月中にも発表の予定だ。
※画像=タイ国政府観光庁(TAT)のオンラインセミナーの様子
※画像=タイ国政府コンベンション&エキジビションビューロー(TCEB)の取り組みも紹介