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2018.06.25

WING

カネカ、滋賀工場の超耐熱ポリイミドフィルム生産拡大へ

栃木子会社の超高熱伝導グラファイトシートも

 カネカは、滋賀工場(滋賀県大津市)に超耐熱ポリイミドフィルムの生産設備と、グループ会社の栃木カネカ(本社:栃木県真岡市)に超高熱伝導グラファイトシートの生産設備の増設を決定した。投資額は合わせて約110億円。いずれも2019年春の稼動を予定している。なお、カネカでは今回の投資により、超耐熱ポリイミドフィルムの年間生産能力を日本、米国、マレーシア合計で約3割引き上げ、また、そのフィルムを原料とした超高熱伝導グラファイトシートの年間生産能力を約3倍と大幅に増やす方針だ。
 カネカによれば、超耐熱ポリイミドフィルムは、主用途であるフレキシブルプリント回路基板(FPC)向けの需要がスマートフォンなど携帯端末の高機能化により拡大していることに加え、通信・車載・医療・工業用向けにも市場が拡大。鉄道車両用モーターや航空機電線の絶縁用途、情報衛星などの宇宙用途にも幅広く利用されている。