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2020.06.11

WING

ボーイング、あらゆる偏見・差別許さず処分対象に

カルフーンCEOが従業員に偏見・差別問題でメッセージ

 ボーイングのデイブ・カルフーン社長兼最高経営責任者(CEO)は6月10日(現地時間)、米ミネアポリス近郊でジョージ・フロイトさんが去る5月25日、白人警官に逮捕される際に暴行を受けて殺害されたことで、大規模なデモが発生するなど社会問題となっていることに関連して、従業員に向けてあらためて一切の人種差別を許さないことを主旨とした、強いメッセージを発した。
 カルフーンCEOは「我々は、我々の価値観に違反し、同僚を傷つけるような行動を排除するために、決意を新たにしていく」として、会社として厳しい姿勢で偏見・差別問題に臨むことを表明した。
 「約10日前、ボーイングの従業員が、ある施設で同僚に対して人種差別的な発言をした。彼はすぐに停職処分を受け、職場に戻ることはなく、既にボーイングの社員ではない」として最近社内で発生した事例を紹介。「私は常に透明性を保ち、特に偏見の問題に関しては強い姿勢で臨む」として、社員にあらゆる偏見や差別を許さない姿勢をみせた。
 カルフーンCEOはボーイングのこれまでのリーダーたちが、「差別という問題に長年に亘って取り組みを進め、前進してきたことを誇りに思う」と前置きしたうえで、「一方でこの2週間の会話の中で、私はある明白なポイントを再確認した」ことに言及。・・・

 

※写真=ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに米国で大きな社会問題となっている偏見・差別との闘いをボーイングは更に強化する。社内でも処分など強い姿勢で臨む(提供:ボーイング)