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2020.06.12

ウイングトラベル

★7月1日からEU渡航制限を段階的に解除提案

 欧州委員会、新型コロナ収束へ協調して行動

 欧州委員会は6月11日、シェンゲン加盟国、シェンゲン協定国に対して、6月15日までに国内の国境管理を解除し、6月30日までにEU域内への不要不急の渡航制限を延長し、7月1日から段階的に渡航制限を解除することを提案した。
 特定の第三国の健康状況が依然として危機的であることを考慮すると、欧州委員会は現段階では渡航制限の一般的な解除を提案していない。ECDCやWHOなどの関連情報源からのデータを考慮に入れ、健康状態、渡航時の封じ込め措置の適用能力、互恵性の考慮などを含む一連の原則と客観的基準に基づいて、加盟国が一緒に選択した国については、渡航制限を解除すべきとしている。
 欧州委員会は、制限が適用されている国に対しては、許可される旅行者のカテゴリーを拡大し、例えば留学生などを含めることを提案している。欧州委員会はまた、海外でのビザ業務の再開が渡航制限の段階的な解除とうまく連携して行われるよう加盟国にガイダンスを発行している。

 

 EUと同等の感染状況、対応能力で制限解除

 欧州委員会では、EU加盟国が7月1日時点で渡航制限を解除できるEU域外の国の共通リストに合意し、定期的に見直しを行うべきとしており、EU各国に入国できる基準作成が注目される。
 同委員会では客観的な基準として、特定の国の渡航制限を解除するかどうかの決定は、その国の感染状況とコロナウイルスへの対応、渡航時の封じ込め措置の適用能力、EUへの渡航制限が解除されているかどうかに基づいて行うべきとしている。

 

※写真=EUの渡航制限の解除について語るユルヴァ・ヨハンソン欧州委員会内務委員(出典:欧州委員会公式サイト)