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JAXA、イプシロンS打ち上げを民間委託
IHIエアロスペースと基本協定締結
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月12日、IHIエアロスペースとの間で、固体燃料ロケット「イプシロンS」を使った打ち上げ輸送サービスに関する基本協定を締結したことを発表した。すでにH-IIA/Bシリーズの打ち上げは三菱重工に委託されているが、「イプシロン」ロケットの民間委託で、運用中の日本の基幹ロケットの打ち上げは全て民間委託されることになった。
IHIエアロスペースに打ち上げサービスを民間委託した「イプシロンS」は、JAXAが開発した強化型イプシロンロケットをもとに、現在開発中の大型液体ロケットであるH3ロケットとのシナジー効果を発揮させて国際競争力を強化することを目的としたロケット。「S」は、「Synergy(シナジー)」、「Speed(即応性)」、「Smart(高性能)」、「Superior(競争力)」、「Service(打上げ輸送サービス)」の意味だ。
JAXAとIHIエアロスペースが締結した基本協定は、自立的に「イプシロンS」を用いた打ち上げ輸送サービス事業を展開できる体制を構築。産業基盤の維持と発展させつつ、宇宙輸送システムを自立的かつ持続可能な事業構造に転換することを目的とする。JAXAとIHIエアロスペースが開発段階および運用段階で担う役割などの基本的事項を定めた。
開発段階においては、JAXAがロケットシステム、及び射場施設設備システムを統合した「総合システム」を担当。自立的な宇宙輸送システムを確保し、既存技術や射場設備におけるロケット技術基盤を保持し、活用する。一方、IHIエアロスペースは運用段階における自立的な打上げ輸送サービス事業展開のことを考え、主体的にロケットシステムを開発することとした。
運用段階においてJAXAは、・・・・・・。
イプシロンSはどんなロケットか?
※画像=IHIエアロスペースが打ち上げサービスを担う「イプシロンS」と「強化型イプシロン」の違い(提供:JAXA)