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2020.06.15

WING

川崎重工、BK117-D3を警察庁から2機受注

川崎重工は6月12日、「H145//BK117D-3」(D-3)を2機受注したことを発表した。警察向けにD-3を受注したのは今回が初めて。川崎重工によれば、2022年3月に納入する計画で、2022年度からの運用が予定されているという。
 D-3は現行機BK117D-2(D-2)の改良型。最大の特徴はメインローターブレードが5枚となっている点だが、ほかにもフルフラットフロアを備えたキャビンスペース、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドア、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上、低騒音化、そして最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などの特長を継承している。
 最大全備重量を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加したほか、点検項目の削減および整備が容易な構造のメインローター・システムの採用により整備期間をおよそ50%減少することに成功した。

 

※写真=H145/BK117D-3を警察庁から初めて受注することに成功。警察庁は2022年度には運用を開始する(提供:川崎重工)