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2020.06.15

WING

羽田新飛行ルート巡り住民らが東京地裁に提訴

騒音・落下物問題で危険性訴え、「計画ありき」と批判

 羽田空港の新飛行ルート問題を巡り6月12日、地元住民らが新飛行ルート認可の取り消しを求め、東京地方裁判所に提訴した。国土交通省で会見に臨んだ原告団代表の須長知男さんは、「我々は以前から(国交省に)代替案を提示して、堂々と議論するように訴えてきたが、そういう場は与えられなかった。よって正面から議論しなければならないということで、我々は止むに止まれず訴訟に踏み切った」として、国交省のこれまでの対応を強く批判。一方、航空局は同日、「現段階において、訴状が届いていないため、コメントは控えさせていただく」とし、「国土交通省としては、今後とも騒音・落下物対策を着実に実施するとともに、丁寧な説明や情報提供を行い、地域の皆様のご理解が深まるよう努めいきたい」とした。
 原告団の須長さんは「(住民説明会では)国交省は計画ありきで計画を述べるだけ。質問に対してろくな返事もできないかたちで進められた」と怒りを露わにした。さらに、「7月31日に都庁に各区の代表者が集められたが、副区長や副市長が集められた。区長や市長は集められず、次の選挙でも洗礼を受けない、副区長や副市長を集めて合意形成をしている。まるで裏口から入って裏口から出て行くようなかたちで、この計画は進められてきた」との認識を示した。
 また、原告団メンバーで元々コンビナートで働いていた川崎市在住の男性は、・・・

 

※写真=羽田新飛行ルートの危険性を訴えて東京地裁に提訴した原告団(※出典:原告団YouTube動画より)