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2020.06.17

ウイングトラベル

★5月の日本人出国者数、99.6%減の5539人

 緊急事態宣言解除でわずかながら底打ち

法務省がまとめた速報値によると、5月の日本人出国者数は前年同月比99.6%減の5539人と、前月に引き続き99%台のマイナスを記録した。ただ、過去最大の落ち込みとなった4月は99.8%減の3915人で、それに比べるとマイナス幅、実人数ともにわずかながら上昇に転じて、底打ちした。4月から5月にかけて政府による入国制限や海外危険情報は緩和されていないが、その一方で、5月14日に1都3県などを除く39県で、5月25日には全国で緊急事態宣言が解除され、企業による経済活動が5月に入り徐々に再開されたことから、ビジネス渡航需要がやや上向いたものとみられる。  空港別にみると、成田空港は99.3%減の3231人、羽田空港は99.5%減の1659人、関西空港は99.8%減の623人、福岡空港は99.98%減の12人だった。ほかに、嘉手納飛行場が8人いた。成田、羽田、関空、福岡の4空港からの日本人出国者数は、いずれも99%台のマイナスながらも、福岡を除けば4月に比べて実人数は増えており、わずかではあるが上向き傾向にあることが見てとれる。 一方で、国際線の運休減便が全国的に続いていることから、これら5空港・飛行場以外からの日本人出国者数はゼロだった。

 

※表=2020年1-5月の空港別・月別の日本人出国者数

 

■5月の外国人入国者数、99.8%減の4485人
 政府が入国制限強化、単月過去最少を更新

 一方、5月の外国人入国者数は99.8%減の4485人となり、単月で過去最少人数を更新した。法務省は入国制限の対象国を段階的に増やしており、4月3日以降は73カ国・地域、4月29日以降は87カ国・地域、5月16日以降は100カ国・地域、5月27日以降は111カ国・地域に日本上陸申請日前14日以内に滞在歴のある外国人等の上陸を拒否していることから、依然として厳しい状況が続いている。
 空港別の外国人入国者数をみると、成田空港は99.6%減の3218人、羽田空港は99.8%減の803人、福岡空港は99.9%減の273人、関西空港は99.98%減の181人だった。これら4空港以外からの外国人入国者数はゼロだった。4月はわずかながらも中部空港、北九州空港、那覇空港など8空港・飛行場からの外国人入国者数もいたが、5月は4空港に減った。入国制限強化と全国的な国際線運休が響いた。

 

※表=2020年1-5月の空港別・月別の外国人入国者数