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2020.06.17

WING

IATAコロナ検査で基準、結果は1時間以内判明を

検体採取は唾液で、偽陽・陰性率は1%未満に

 国際航空運送協会(IATA)は6月17日(ジュネーブ現地時間)、新型コロナウイルス(COVID‐19)検査の使用基準を策定したことを発表した。この基準のなかでIATAは検査は渡航プロセスの一部として、然るべき訓練を受けた担当者が実施して、試験結果が判明するまでの最低でも1時間以内に結果が得られるようにすべきとの見解を示した。
 さらに空港で検査を実施する場合、1時間に数百回の検査を行うことができなければならないとして、鼻や喉に綿棒を入れて検体を採取するのではなく、唾液を検体サンプルとして使用することで、検査時間短縮や旅客受け入れ対応の改善にもつながることが期待されるとの認識を示した。また、極めて高い検査精度が求められるとして、偽陰性、偽陽性ともに1%未満でなければならないといった検査基準を求めた。
 IATAは「政府が感染拡大に高いリスクがあると考える国から到着した渡航者に対して新型コロナ検査を導入する場合、大規模に実施することが可能であると共に、その検査結果を迅速に得て、かつ高い検査精度で運用されなければならない」とし、「検査は費用対効果に優れていなければならず、航空機を利用した渡航に経済的・物流的な障壁を作ってはならない」ことを強調した。
 その上で、・・・

 

理想は渡航開始前・出発時に検査実施を
検査料を誰が負担するかも重要な問題に

 

※写真=IATAは新型コロナウイルス検査の使用基準を策定