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2020.06.23

WING

河野防相、陸型イージス停止で費用負担必要

違約金やコスト支払い、米側との協議で決定へ

 河野太郎防衛大臣は6月22日の参院決算委員会で、イージス・アショアの配備を停止したことで、発生する違約金や費用を負担する意向を示した。配備停止の決定以降、米側と協議して詳細を決めるとしてきたが、当日の答弁で、日本側の発注を受けて米企業が取り組んだコストや、米政府内で発生した事務費など、日本側が負担する必要があることを説明した。
 防衛省がこれまでイージス・アショア導入で計上し、米側と契約した予算は1787億円に上る。そしてすでに米側へ196億円を支払ったと説明してきた。さらに導入から約30年間運用し、維持整備や要員の教育訓練などを含めると、約4500億円に達する見込みだ。河野大臣は改めて、契約の取り扱いや、実際に支払う必要のある金額など、日米間で協議を行って決定するとした。
 突然の配備停止で、混乱が生じた。河野大臣はこの度の停止の理由について、20日、21日に山口県を訪れて、自治体の首長へ説明を行った。主な理由は山口県・むつみ演習場配備に関する説明の齟齬。発射の際に落下するブースターを確実に演習場内へ落下させると地元へ説明してきたが、・・・