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2020.06.23

WING

欧州航空会社、215億ドルの損失予想

IATA、「最悪の事態が今後訪れる可能性も」

 国際航空運送協会(IATA)は6月17日(ジュネーブ現地時間)、新型コロナウイルスの感染拡大で、欧州の航空会社が被る損害額について、215億ドル(日本円:2兆2990億円)に達するとの試算結果を明らかにした。シェンゲン協定内における移動制限が部分的に緩和されるなど、わずかながら回復の兆候が現れてきたかに見える欧州の航空会社だが、IATAによれば、「ここ数週間で状況は悪化している」として、新型コロナが与える影響が、さらに拡大するだろうとの見通しを示した。
 IATAは「これまで我々の業界に支援を提供してくれた政府に感謝している」と前置きしながらも、「最悪の事態が今後訪れるかもしれない」として、今後の先行きに警鐘を鳴らした。
 IATAの最新の試算では、今年の欧州航空会社における損失は215億ドルで、旅客需要も半分以下になる見通しにあるとして、深刻な状況に直面していることに言及。・・・

 

※写真=IATAは欧州の航空会社が危機的状況にあるとして支援の継続を呼びかけた