関西空港5月、旅客数99％減の3万6113人

国際線99.8％減、国内線も95％減

　関西エアポートが6月25日に発表した5月の関西空港運営実績によれば、同空港の国際線・国内線をあわせた総旅客数は、前年同月比99％減少した3万6113人に留まった。このうち国際線は99.8％減の4597人、国内線も95％減少した3万1516人となった。
　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月の関西空港の利用実績には、悪夢のような数字が並んだ。とりわけ国際線については、パンデミック発生以降、各国政府が講じている厳しい出入国制限の影響で、本国帰還者を輸送するレベルに限られている状況で、国際線旅客数は5000人にも満たない数字となった。
　このうち日本人旅客数は99.8％減少した1590人で、外国人旅客数も99.8％減った2589人だった。
　旅客数は国際線、国内線ともに壊滅的な状況にあるが、一方で貨物取扱量は前年同月比12％減の5万4818トンだった。このうち国際線貨物取扱量も10％減少した5万4753トンになるなど、旅客便が運航停止されているなか、貨物取扱量は比較的小幅な前年割れの数値となった。・・・