河野防相、陸型イージス配備を正式に断念

代替地検討も「極めて困難」、新たなBMD方針は

　河野太郎防衛大臣は6月25日の臨時会見で、山口県・秋田県へのイージス・アショア配備の断念を表明した。ブースターの落下地点について、地元説明との齟齬が発覚したことで、配備プロセスを停止するとしていた陸型イージスの配備計画は、正式に配備を取り止めることが決まった。防衛省として、ほかの代替地を見付けることが極めて困難であり、見付けることが「見通せない」ためだと説明した。日本の弾道ミサイル防衛（BMD）は今後、計画が大幅に変わることになるが、河野大臣は計画について、安全保障会議（NSC）の場や、政府与党の中で意見交換しつつ決めていくとした。さらに日米間でも協議を続けるとして、新たな日本のBMDのあり方を模索していく構えだ。
　河野大臣は24日開催のNSCで、両県への配備を断念すると説明。さらにほかに代替地を探すことが困難だと説明していた。25日の会見では、それを改めて説明した格好だ。河野大臣は、・・・

※写真＝イージス・アショア配備断念を表明。新たなBMDの方針が急がれる（提供:ロッキード・マーティン）