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2020.06.29

WING

防衛装備庁、2019年度中央調達実績を発表

FMSは215件約6872億円と調達額の約37.6%占める

 防衛装備庁は6月26日、「令和元年度中央調達実績及び令和2年度中央調達の調達見込」を発表した。これによると、2019年(令和元年)度の中央調達実績は1兆8243億2600万円となった。この内、有償援助調達室が担当する有償援助調達(FMS)による契約は215件6872億6800万円となり、見込額より45億200万円削減したものの、調達額全体の約37.6%を占めている状況だ。
 2019年度の契約実績におけるFMS契約による大型契約は、陸上幕僚監部要求がティルト・ローター機(V-22)の維持整備1式165億円とティルト・ローター機の操縦シミュレータ維持・管理1式31億円、の計196億円。海上幕僚監部要求が弾道ミサイル防衛用誘導弾SM-3ブロックIB 1式415億円と同じくSM-3ブロックIIA 1式303億円、イージス装置等のプログラム維持管理1式150億円、「あたご」型護衛艦の能力向上(機材等調達)1式75億円で、計943億円。航空幕僚監部要求がE-2Dの取得1式1936億円、F-35A戦闘機1式707億円、F-35A ALGSの態勢整備1式205億円、F-15の能力向上(その1)(FMS)1式197億円、E-767の情報処理能力等の向上1式129億円、滞空型無人機(グローバルホーク)等の取得(省統一)1式70億円の計3244億円となっている。・・・

 

19年度実績上位20社、1位は3年連続で三菱重工
三菱商事が6位に急浮上、8件契約で417億円に

 

■2020年度中央調達見込みは1兆7949億9200万円に
イージス・アショア用VLSは調達予定掲載のまま

 

〈令和2年度中央調達主要調達品目〉
(陸上幕僚監部)
▼CH-47JA:3機
▼V-22の維持整備費:1式
▼03式中距離多対空誘導弾(改善型):1セット
▼垂直発射装置(VLS):6セット
▼ネットワーク電子戦システム:1式
▼10式戦車(3国):7両
▼16式機動戦闘車(2国):12両
▼16式機動戦闘車(ウインチ付)(3国):9両
▼19式装輪自走155mmりゅう弾砲:7両

 

(海上幕僚監部)
▼護衛艦(3900トン型):2隻
▼潜水艦(8131):1隻
▼SH-60K哨戒ヘリコプター:7機
▼MCH-101の機体維持整備業務に係る包括契約(4国):1式
▼掃海艦(207):1隻
▼12式魚雷:42組
▼P-1用エンジン(F7-10・搭載用):8EA

 

(航空幕僚監部)
▼空中給油・輸送機(KC-46A)の取得:4機
▼F-35Bの取得:6機
▼E-2D用初度部品:1式
▼F-15の能力向上 初号機改修(その2)(FMS):1式
▼F-35A ALGS関連経費:1式
▼F-35Aの取得:3機
▼CF6-80C2K1F推進システム(搭載用):12EA
▼UH-60J救難ヘリコプター:3機

 

(防衛装備庁)
▼島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術(その3)の研究試作:1式
▼スタンド・オフ電子戦機(その1):1式
▼次期戦闘機(その1):1式
▼ASM-3(改)(その1):1式
▼戦闘機等のミッションシステム・インテグレーション(その2)の研究試作:1式

 

※写真=2019年度の中央調達実績は1兆8243億2600万円になり、内FMSは215件約6872億円と調達額の約37.6%占めている