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2020.07.02

WING

ICAO、新型コロナでCORSIAにセーフガード適用で合意

業界の経済負担回避で、19年排出量を20年でも使用

 

 国際民間航空機関(ICAO)理事会が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大状況を鑑み、国際航空のためのカーボンオフセットおよび削減スキーム「CORSIA」において、セーフガードを適用することで合意した。
 ICAO理事会は2021年から2023年までのパイロット段階における「CORSIA」について、航空業界に対する経済的負担を回避するべく、2019年の温室効果ガス排出量の数値を、2020年の排出量に使用することを決定。新型コロナウイルスの影響によって、今年は大幅に航空交通量および排出量が落ち込んでおり、2019年と2020年の温室効果ガス排出量の平均として計算されるCORSIAベースラインが減少すれば、航空会社はより多くの排出量の相殺を強いられることになり、経済的な負担が大きくなることが懸念されていた。
 CORSIAは、2020年からのカーボンニュートラルな成長を目指すという航空業界全体の目標を達成するべく、航空機およびエンジンの革新、さらには運航、代替燃料の活用など、様々な持続可能な手段における継続的なイノベーションを通じて、航空業界のCO2排出量の削減・削減能力のギャップに対処することを目的とするもの。

 

※写真=ICAOは新型コロナの影響を考慮してCORSIAにセーフガードを適用することを決議