記事検索はこちらで→
2020.07.03

WING

北大・東北大、ミャンマー初の超小型人工衛星開発へ

5年で2機打上げ、21年早期にISSから1号機放出

 北海道大学と東北大学は、ミャンマー航空宇宙技術大学(MAEU)と共同で、ミャンマー初となる人工衛星の開発プログラムを開始した。ミャンマーからの留学生に対し衛星開発のキャパシティビルディングを実施しながら、5年間で50kg級の超小型衛星2機の開発と打ち上げを行う計画だ。開発・打上げする小型衛星には、観測装置を搭載して、ミャンマーの農林水産業や大規模自然災害の軽減に貢献する。なお、約17億円のプログラムの予算はミャンマー政府が負担する。
 北海道大学・東北大学のグループは2015年から、フィリピンの大学院生を受け入れて同国が開発する1号及び2号衛星を開発し、その打ち上げ及び運用を協力してきた。フィリピンはこれを契機に2019年に宇宙庁を設立し、同プログラムの責任者だったフィリピン大学ディリマン校のジョエル ジョセフ ジュニア サクロ マルチアーノ教授が初代長官に就任した。
 そうしたなか今回実施するミャンマー初の人工衛星開発についても、フィリピンとの実績が買われたものとのことで、こうした衛星開発・キャパシティビルディングプログラムは、・・・