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2020.07.03

WING

19年度航空輸送統計、国際旅客8年度ぶりに減少

1月以降の感染症影響か、国内線旅客も前年度下回る

 国土交通省がこのほどまとめた2019年度の航空輸送統計によると、本邦航空会社による国際航空輸送は、旅客数が前年同月比8.4%減の2143万4000人で、人キロベースが4.1%減の986億180万人キロ、座席利用率が4.4ポイント低下した75%だった。2011年度以降、旅客数は順調前年を上回るペースで伸びてきたが、ここで8年ぶりに前年度を下回ることになった。2019年度は年が明けた1月以降、世界的に感染症の影響が顕著になって、急速に需要が低下した。これは2020年度も続いていて、急減速は免れない状況だ。
 国内定期航空輸送については、旅客数が2%減の1億187万2000人、人キロベースで1.7%減の944億8846万人キロになり、座席利用率が2.2ポイント低下の70.9%となった。そのうち幹線の旅客数が2.2%減の4249万人、人キロベースで2%減の443億8147万人キロに。ローカル線の旅客数が1.8%減の5938万人、人キロベースで1.6%減の501億699万人キロとなった。国内線も年明けから感染症の影響を受けるかたちとなったが、減少影響は国際線よりも比較的緩やかだった。・・・