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ロールス・ロイス、2機種の電気推進システムを飛行実証
23年に小型プロペラ機向け電気推進ユニット市場投入
ロールス・ロイスが電気推進システムを提供する2種類の電気飛行機が、それぞれに飛行試験を実施していたことが明らかになった。コロナ禍にある今年6月にも、将来の電気飛行機や電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発に向けた飛行試験を重ねている様相だ。ロールス・ロイスによれば、同社が電気推進システムを提供している機体はバイ・エアロスペース社の「eFlyer2」プロトタイプで、もう一方がエアバスと共同開発する「シティ・エアバス」の技術実証機だ。いずれも技術実証のための飛行試験で、ごく短時間の飛行試験を行っているという。ちなみにロールス・ロイスでは2023年までには小型プロペラ機向け認証済み電気推進ユニットを市場に投入する計画だ。
ロールス・ロイスはエアバスと共同で、ハイブリッド電気飛行機「E-FANX」の開発を進めてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で双方の財政が急激に悪化。将来のハイブリッド電気飛行機推進システムの確立に向けて開発を進めてきた同プログラムは、中止に追い込まれてしまっていた。・・・
SUBARUも出資するバイ・エアロスペース
認証取得向け来年中に飛行試験開始
シティ・エアバス、プロペラ低速回転で低騒音化
エアバスと共同開発するeVTOL機に推進システム
※写真=バイ・エアロスペースの「eFlyer2」(提供:ロールス・ロイス)
※写真=「eFlyer2」は来年にもFAAの型式証明取得に向けた飛行試験を開始する(提供:ロールス・ロイス)
※写真=エアバスとロールス・ロイスが開発している「シティ・エアバス」。その推進システムにはロールス・ロイスの技術が生きている(提供:エアバス)