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UAC、サハ共和国首長と航空機導入について協議
極東航空アライアンスの設立に向け、WG設立を提案
統一航空機製造会社(UAC)は7月10日(ロシア現地時間)、ユーリ・スルサールUAC社長がサハ共和国のアイセン・ニコラエフ首長と会談し、極東地域におけるSSJ100の運航状況やUACの新造機の供給見通しなどについて協議したと発表した。会談では、UACグループの代表者とサハ共和国政府、同共和国の航空会社で構成するワーキンググループを作り、極東航空アライアンスの設立に向け、作業を開始することが提案があったとのこと。
ニコラエフ首長は会談において、SSJ100型機と将来導入する極東連邦管区向けのIl-114型機の型式、機数、製造時期および必要な国家支援策を考慮した経済モデルの作成を提案した。この経済モデル実行の為には、2024年までにヤクーツクの航空会社に最低でも19機のSSJ100型機を納入する見積もりを立てる必要があるという。
またニコラエフ首長は、サハ共和国にはヤクーツク航空が本拠地を置いており、同航空は2012年にSSJ100型機を国内線に導入して以来、極東地域の複雑な気候、極北および北極圏の極低温環境などで運航してきた実績があるとし、「我々はこうした経験が極東連邦管区における地域航空連合の設立過程において、非常に有用であると信じている」とした。さらに、「極東地域の航空会社とのパートナーシップを結ぶだけでなく、国内線機材の開発においても、最大限関与していきたい」と述べている。
一方、スルサールUAC社長は、「国内市場で我々の航空機を売り込み、ロシアの航空会社のニーズを満たすことは、UACの優先事項の一つ。安定した需要を生み出すのは地域航空を含む国内航空会社であるため、非常に重要だ」と述べている。
※写真=ユーリ・スルサールUAC社長とサハ共和国アイセン・ニコラエフ首長の会談の様子(提供:UAC)