★政府「観光ビジョン実現プログラム2020」決定

　新型コロナ対応と観光回復の基盤整備に注力
　
　政府は7月14日、観光立国推進閣僚会議を持ち回りで開催し、政府の今後1年を目途とした行動計画「観光ビジョン実現プログラム2020」を決定した。今回のプログラムでは、新型コロナウイルスで深刻な影響が生じている観光関連産業において、ますは雇用の維持と事業継続の支援策を最優先に取り組むこと。観光需要の回復に向て反転攻勢に転じるための基盤を整備すること。感染の状況などを見極めつつ、観光消費の8割を占める国内旅行需要を強力に喚起し、観光産業の回復と体質強化を図ること。国・地域ごとの感染収束を見極め、誘客可能となった国などからインバウンドの回復を図ることなどを大きな柱に据えて取り組みを進めていくことを盛り込んだ。
　観光ビジョンプログラム2020の策定にあたって政府は昨年8月から今年6月まで「観光戦略実行推進会議」を計6回開催。有識者から寄せられたさまざまな意見をもらい、今後の取り組みについて議論を行い、プログラムに反映させている。

　観光地再生へ宿泊施設などの投資活性化へ
　意欲ある経営者に経営を委ねる仕組み検討へ
　ワーケーションなど働き方改革との連動推進
　より安全で快適な旅行スタイルを普及へ
　2030年の訪日外客6000万人は十分達成可能
　新コンテンツ作りや接遇能力向上など戦略的に展開