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ノースロップ、米国家偵察局の衛星打ち上げに成功
ミノタウロスIVをワロップス飛行施設から打上げるのは初
ノースロップ・グラマンと米国家偵察局(NRO)は7月15日(米国東部標準時)、ミノタウロスIVによるNROの衛星打ち上げに成功したと発表した。
打上げはヴァージニア州のワロップス飛行施設で行われ、米国東部標準時7月15日09時46分に打上げを実施し、その後、軌道投入することに成功した。NROの衛星打上げは今年3回目で、今回(NROL-129)の打上げミッションでは、NROが設計・組立・運用を行う4つのペイロードを搭載した。
ミノタウロスロケットシリーズは、大陸間弾道ミサイルであるLGM-118AピースキーパーやLGM-30ミニットマンのロケットモーターをベースとして活用する使い捨て型のロケット。今年で20周年を迎えるミノタウロスロケットシリーズは打上げに27回連続で成功しており、NROL-129はミノタウロスIVとしては7回目の打上げ、かつワロップス飛行施設からの初めての打上げだったという。
ちなみに、NROL-129で打ち上げたミノタウロスIVは、用途廃止済みのピースキーパーのステージを3段と、ノースロップ・グラマンが開発した固体燃料ロケットであるオライオン38の固体燃料ステージを使用しているという。
※写真=ノースロップ・グラマンと米国家偵察局は7月15日(米国東部標準時)、ミノタウロスIVによるNROの衛星打ち上げに成功した(提供:米国家偵察局)
※写真=ミノタウロスIVの全景。用廃済みの大陸間弾道ミサイルをベースとしている(提供:ノースロップ・グラマン)